2010/02/14(日)
天気のいい日曜日。
無性にどこかへ出かけたくなったので、アムパワーまでドライブすることにした。
「アムパワー」はバンコクから70キロほど西にある、サムットソンクラーム県内の一地域。
船に乗ってモノを売りにくるスタイルの、水上マーケットで有名な場所だ。
地図左下の「ムアンサムットソンクラーム郡」の下の「Amphawa」が目的地。
大きな地図で見る
ダムヌンサドゥアック水上マーケットも有名だが、こちらは『朝市』なので、
今から行っても、もう間に合わない(朝6~7時頃にはバンコクを出る必要がある)。
その点、アムパワーは夕方にかけて活気づく『夕市(?)』なので、朝寝坊さんでも問題なし。
いつもどおり、バンコク市内の渋滞を回避するため、すぐに高速道路に入り、バンコク郊外へ。
サムットソンクラーム県に向けて、きわめて順調な出だしを切った。
この調子なら1時間ほどでアムパワーに到着できるだろう。
アムパワーへ向かう途中の国道35号線、何かを売る店が道端にたくさん並んでいる。
何を売っているんだろう?
近くで見ても何だかわからなかったので、店の人に聞いてみると「塩」だそう。
そして、この「塩」を作っているのは、店のすぐ後ろにある田んぼだという。
塩が取れる田んぼ、つまり塩田だ!
これまで何度も通った道だったが、まさか塩田だとは思わなかった。
店のすぐ近くにあった、塩のかたまり。
このあたりは海が近いので、海水をここまで引いてきているんだろう。
アムパワーへ向かう道からそれて、わき道に入ってみた。
するとすぐに、塩を収穫(?)する人たちの姿を見つけた。全て手作業のようだ。
塩田の中をまっすぐに延びる道。このまま行くと海に出るはず。
予想どおり海に出た。車を停めて、桟橋の先端まで歩く。
桟橋の先端に到着。奥に見えているのはマングローブ林。
マングローブは海水でも生きていられるとても珍しい植物だ。
根に塩をろ過する機能がある、ということを聞いたことがある。
水門。潮が満ちてくると海水が塩田に流れ込む仕組みになっているんだろう。
ところで、写真でもわかると思うが、海水が茶色くにごっている。
潮が引いたら、このあたり一体は広大な干潟になるに違いない。
海から戻ってくるときに見つけた塩田。
水は澄んでおり、水の底にある塩の白い結晶が透けて見えている。
塩田の淵の塩の結晶。
指で触ってなめてみると、しょっぱいながらも、ほんのり甘い味がした。
すっかり「塩田の塩」の味が気に入ってしまい、2キロほど購入。
もちろん、2キロも必要ないのだが、2キロが最小の販売単位だった・・・。
再び元の大通りに戻り、少し走ったところで、塩田での作業を間近に見れる場所を見つけた。
集められた塩は、このようにして山盛りにされ、天日干しになるようだ。
非常に興味深い体験だったが、ずいぶん寄り道をしてしまった。
ここから、あと10キロほどで、もうアムパワーのはず。ちょっと急ごう。
国道35号線から国道325号線に入り、サムットソンクラームへ向かう。
サムットソンクラームは、街の中心部が市場になっており、いつも渋滞がひどい。
ましてや、今日は中国正月(旧正月)でもあるため、輪をかけて車が多い・・・。
やっとの思いでサムットソンクラームの中心部を抜け、一路アムパワーへ。
先ほど見た案内標識には、「あと6キロ」、と書いてあった。
アムパワーの入り口に到着。こんなところから渋滞してる・・・。
あ、アムパワーは、バンコク近郊でまだホタルが見られる数少ない場所としても有名。
アムパワーへの入り口のところにも、ホタルの石像が飾られている。
(最初、ゴキブリかと思った)
渋滞の中を、少しずつ進んでいく。途中、路地のところにタイ語で「ショートカット」と書かれた看板があり、半信半疑ながらも、渋滞に飽き飽きしていたこともあって入ってみることにする。その路地に入っていく車の割合は約10パーセントといったところか。100メートルほど行くと駐車場があったので、ひとまずそこに車を停める。
係員が近づいてきたので、「水上マーケットはどこ?」と聞いてみたところ、10バーツ払えば、船でマーケット近くまで連れて行ってくれるのだそうだ。なるほど、さっきの渋滞にそのままはまっているよりは、こちらの方が全然良さそうだ。「駐車場代は?」と聞くと、「あなたがあげてもいいと思う金額をください」と言う。そう来るか・・・。
・ もし相場か、相場よりも多い額を渡せば、そのまま黙って受け取る。
・ もし相場より少ない額を渡せば、「さすがにちょっと少ないのでもう少しください」と言う。
つまり、向こうは絶対に損をしない、という仕組みだ。嫌らしいやり方だが、渋滞から抜けられて気分が良かったので、20バーツ札(約60円)を渡す。この金額が相場より少ないことは絶対にないはずだ。案の定、「ありがとう!」と喜んでいるように見えた。
これが水上マーケットまで送ってくれる船だ。
水面に照り返す日差しがまぶしい。
船が到着した場所の近く。
日曜日と中国正月が重なったからか、人がとても多い。
そのまま歩いていくと、どんどん人が増え、とうとうまっすぐに歩くのも困難な状態になった。
しかも、ものすごく暑い、と来ている・・・。
途中の橋を渡ると、「あ、これだ!」
タイ旅行のパンフレットに必ずと言っていいほど出てくる光景だ。
ひとまず、人ごみを抜け出すことができた。
おなかがすいたので、イカ焼きを食べる。20バーツ(約60円)。
タイのイカ焼きは、辛くてすっぱいタレをつけて食べる。
さらに、「イカの卵の鉄板焼き(カイ・プラームック)」を買って食べる。
ずっと前から食べたかったのに、なかなかその機会がなかった食べ物のひとつだ。
一皿30バーツ(約85円)で、タイの物価からするとちょっと高い。
実は、今日の今日まで、イカの卵であることを知らず、豚肉だと思っていた。
こんな感じ。イカの卵を焼いたものに、やっぱり辛くてすっぱいタレがかかっている。
そして、その下にはキャベツの千切りが敷いてある。
めちゃくちゃうまかった!でも、コレステロールもめちゃ高そう・・・。
イカを立ち食いしているすぐ近くで、タイの伝統衣装(っぽい服)を来た子供が、
マイクを使って何やら歌っていた。うなっているようにしか聞こえなかった(笑)。
腹もふくれて元気が出てきたので、先ほどの人ごみの中に戻る。
レトロな雰囲気の民家を見つけたが、実はこの市場はそれほど古いわけではないらしい。
最近、各地でレトロな市場が流行っているから、古く見えるように作り直したんだろう。
黒いのは、タイの薬草で作った寒天みたいなもの。
これに氷とシロップを入れて食べるのだが、タイ人にとても人気がある。
というのも、この薬草は、食べると体の体温を下げる効果があるらしい。
やはり、その土地にはその土地の知恵がある、ということか。
先ほど、物売りの船がたくさんいた運河まで戻ってきた。
これは果物を売る船。
これは客の食べたい料理を何でも作ってくれるレストラン船。
これはホタテ、えび、イカを焼いて食べさせる船。
これもえびを焼いて食べさせる船。
結局、水上マーケット周辺を2時間ほどかけてゆっくり歩いた。
かなり観光地化されている感は否めないが、これはこれでいいんじゃないだろうか。
ただ、観光客が半端じゃなく多い、ということは、覚悟しておいた方がよさそう。
ちなみに、バンコクへの帰り道でも渋滞にはまり、
走行距離のわりに結構ハードなワンデートリップだった。
(本日の走行距離 : 180キロ)
無性にどこかへ出かけたくなったので、アムパワーまでドライブすることにした。
「アムパワー」はバンコクから70キロほど西にある、サムットソンクラーム県内の一地域。
船に乗ってモノを売りにくるスタイルの、水上マーケットで有名な場所だ。
地図左下の「ムアンサムットソンクラーム郡」の下の「Amphawa」が目的地。
大きな地図で見る
ダムヌンサドゥアック水上マーケットも有名だが、こちらは『朝市』なので、
今から行っても、もう間に合わない(朝6~7時頃にはバンコクを出る必要がある)。
その点、アムパワーは夕方にかけて活気づく『夕市(?)』なので、朝寝坊さんでも問題なし。
いつもどおり、バンコク市内の渋滞を回避するため、すぐに高速道路に入り、バンコク郊外へ。
サムットソンクラーム県に向けて、きわめて順調な出だしを切った。
この調子なら1時間ほどでアムパワーに到着できるだろう。
アムパワーへ向かう途中の国道35号線、何かを売る店が道端にたくさん並んでいる。
何を売っているんだろう?
近くで見ても何だかわからなかったので、店の人に聞いてみると「塩」だそう。
そして、この「塩」を作っているのは、店のすぐ後ろにある田んぼだという。
塩が取れる田んぼ、つまり塩田だ!
これまで何度も通った道だったが、まさか塩田だとは思わなかった。
店のすぐ近くにあった、塩のかたまり。
このあたりは海が近いので、海水をここまで引いてきているんだろう。
アムパワーへ向かう道からそれて、わき道に入ってみた。
するとすぐに、塩を収穫(?)する人たちの姿を見つけた。全て手作業のようだ。
塩田の中をまっすぐに延びる道。このまま行くと海に出るはず。
予想どおり海に出た。車を停めて、桟橋の先端まで歩く。
桟橋の先端に到着。奥に見えているのはマングローブ林。
マングローブは海水でも生きていられるとても珍しい植物だ。
根に塩をろ過する機能がある、ということを聞いたことがある。
水門。潮が満ちてくると海水が塩田に流れ込む仕組みになっているんだろう。
ところで、写真でもわかると思うが、海水が茶色くにごっている。
潮が引いたら、このあたり一体は広大な干潟になるに違いない。
海から戻ってくるときに見つけた塩田。
水は澄んでおり、水の底にある塩の白い結晶が透けて見えている。
塩田の淵の塩の結晶。
指で触ってなめてみると、しょっぱいながらも、ほんのり甘い味がした。
すっかり「塩田の塩」の味が気に入ってしまい、2キロほど購入。
もちろん、2キロも必要ないのだが、2キロが最小の販売単位だった・・・。
再び元の大通りに戻り、少し走ったところで、塩田での作業を間近に見れる場所を見つけた。
集められた塩は、このようにして山盛りにされ、天日干しになるようだ。
非常に興味深い体験だったが、ずいぶん寄り道をしてしまった。
ここから、あと10キロほどで、もうアムパワーのはず。ちょっと急ごう。
国道35号線から国道325号線に入り、サムットソンクラームへ向かう。
サムットソンクラームは、街の中心部が市場になっており、いつも渋滞がひどい。
ましてや、今日は中国正月(旧正月)でもあるため、輪をかけて車が多い・・・。
やっとの思いでサムットソンクラームの中心部を抜け、一路アムパワーへ。
先ほど見た案内標識には、「あと6キロ」、と書いてあった。
アムパワーの入り口に到着。こんなところから渋滞してる・・・。
あ、アムパワーは、バンコク近郊でまだホタルが見られる数少ない場所としても有名。
アムパワーへの入り口のところにも、ホタルの石像が飾られている。
(最初、ゴキブリかと思った)
渋滞の中を、少しずつ進んでいく。途中、路地のところにタイ語で「ショートカット」と書かれた看板があり、半信半疑ながらも、渋滞に飽き飽きしていたこともあって入ってみることにする。その路地に入っていく車の割合は約10パーセントといったところか。100メートルほど行くと駐車場があったので、ひとまずそこに車を停める。
係員が近づいてきたので、「水上マーケットはどこ?」と聞いてみたところ、10バーツ払えば、船でマーケット近くまで連れて行ってくれるのだそうだ。なるほど、さっきの渋滞にそのままはまっているよりは、こちらの方が全然良さそうだ。「駐車場代は?」と聞くと、「あなたがあげてもいいと思う金額をください」と言う。そう来るか・・・。
・ もし相場か、相場よりも多い額を渡せば、そのまま黙って受け取る。
・ もし相場より少ない額を渡せば、「さすがにちょっと少ないのでもう少しください」と言う。
つまり、向こうは絶対に損をしない、という仕組みだ。嫌らしいやり方だが、渋滞から抜けられて気分が良かったので、20バーツ札(約60円)を渡す。この金額が相場より少ないことは絶対にないはずだ。案の定、「ありがとう!」と喜んでいるように見えた。
これが水上マーケットまで送ってくれる船だ。
水面に照り返す日差しがまぶしい。
船が到着した場所の近く。
日曜日と中国正月が重なったからか、人がとても多い。
そのまま歩いていくと、どんどん人が増え、とうとうまっすぐに歩くのも困難な状態になった。
しかも、ものすごく暑い、と来ている・・・。
途中の橋を渡ると、「あ、これだ!」
タイ旅行のパンフレットに必ずと言っていいほど出てくる光景だ。
ひとまず、人ごみを抜け出すことができた。
おなかがすいたので、イカ焼きを食べる。20バーツ(約60円)。
タイのイカ焼きは、辛くてすっぱいタレをつけて食べる。
さらに、「イカの卵の鉄板焼き(カイ・プラームック)」を買って食べる。
ずっと前から食べたかったのに、なかなかその機会がなかった食べ物のひとつだ。
一皿30バーツ(約85円)で、タイの物価からするとちょっと高い。
実は、今日の今日まで、イカの卵であることを知らず、豚肉だと思っていた。
こんな感じ。イカの卵を焼いたものに、やっぱり辛くてすっぱいタレがかかっている。
そして、その下にはキャベツの千切りが敷いてある。
めちゃくちゃうまかった!でも、コレステロールもめちゃ高そう・・・。
イカを立ち食いしているすぐ近くで、タイの伝統衣装(っぽい服)を来た子供が、
マイクを使って何やら歌っていた。うなっているようにしか聞こえなかった(笑)。
腹もふくれて元気が出てきたので、先ほどの人ごみの中に戻る。
レトロな雰囲気の民家を見つけたが、実はこの市場はそれほど古いわけではないらしい。
最近、各地でレトロな市場が流行っているから、古く見えるように作り直したんだろう。
黒いのは、タイの薬草で作った寒天みたいなもの。
これに氷とシロップを入れて食べるのだが、タイ人にとても人気がある。
というのも、この薬草は、食べると体の体温を下げる効果があるらしい。
やはり、その土地にはその土地の知恵がある、ということか。
先ほど、物売りの船がたくさんいた運河まで戻ってきた。
これは果物を売る船。
これは客の食べたい料理を何でも作ってくれるレストラン船。
これはホタテ、えび、イカを焼いて食べさせる船。
これもえびを焼いて食べさせる船。
結局、水上マーケット周辺を2時間ほどかけてゆっくり歩いた。
かなり観光地化されている感は否めないが、これはこれでいいんじゃないだろうか。
ただ、観光客が半端じゃなく多い、ということは、覚悟しておいた方がよさそう。
ちなみに、バンコクへの帰り道でも渋滞にはまり、
走行距離のわりに結構ハードなワンデートリップだった。
(本日の走行距離 : 180キロ)
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